大力食堂 とんかつ定食
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| ▲とんかつ定食(680円)ライス大(+100円) |
墨染の絶品ラーメン店「はなふく」がオープン一周年を迎えたそうです。この金・土に訪れたお客さんには記念の手ぬぐいもプレゼントしているそうで、これはお祝いの言葉とともに駆け付けねばと、午前の開店に合わせて店へ向かいました。が、11時半の段階で店外に20人ほどの行列……。
これまで何度も行列の果てに絶品料理を食べている僕ですが、実は一人で並ぶことは一度もありませんでした。誰かと一緒なら一時間待ちでも苦にならないんですが、一人で並んでまでして何かを食べるというのは、基本イラチの僕には無理な話。これがそれを食べるために遠出したというのなら、行列も覚悟の内、イベントの一つとして捉えますが、幸いにも「はなふく」は自転車でふらりと行ける距離。手ぬぐいがもらえないのは残念ですが、今日は素通りして他の店で昼ご飯を食べることにしました。
という前フリエピソードを踏まえた上で、上写真のとんかつ定食を出す店、伏見区深草の「大力食堂」の紹介に入ります。
場所は京阪深草駅から東に琵琶湖疎水を渡った先の、南北に続く商店街っぽい道を南へしばらく歩いた東(左)にあります。店のすぐ前がダイエー藤森店へ続く道との信号付き三叉路になっています。店には「大力食堂」と書かれた古びた看板しかなく、一見ならまず入らないだろうという外観をしています。店外のショーケースは空いてるのが多いし、なんか薄暗いし(笑)。
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| ▲店舗外観。バックが青空なのでだいぶ明るいイメージになっているが、一見で入るのにはためらいを感じる外観ではある |
僕がすんなり入ったのは、ここが馴染みの店だから。今日は約2年ぶりの訪問、2年前に来たときは5、6年ぶりの訪問でしたが、出身校の近所のため大学時代はお世話になったお店でした。安くて美味くて量が多い。3拍子揃ったお店でした。
店に入ったのは正午をやや過ぎたあたり。4人がけと6人がけのテーブルがそれぞれ3卓ずつある店内には3人しかおらず、土曜日とはいえこの客入りで大丈夫かなと心配してしまいました。席に座ると、おばちゃんがほうじ茶を淹れた急須と湯飲みを運んでくれます。この急須と湯飲みというのが、落ち着くんですよね(真夏もコレなのはアレですが)。
壁に貼ってあるメニュー短冊を眺めて「とんかつ定食」をごはん大盛りで注文。学生時代と比べると若干の変更はありますが(前はエビフライやコロッケもあった)、定食が一律680円というのは変わっていません。有り難いことです。
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| ▲壁に貼られたメニュー短冊。壁紙ともに色褪せ具合が良い雰囲気 |
待つこと5分ほどでやってきた定食は、大盛り仕様でごはんはマンガ盛り。「亜喜英」の盛りといい勝負です(最近「亜喜英」のブログ内引用がラーメンではなく、マンガ盛りばかりのような気がする)。トンカツはなかなかに肉厚で衣は薄くサックリとした食感。大きさ的にもボリュームは十分です。ソースはトンカツには余りかからないように、しかしたっぷりと皿には注がれており、自分の好みで調整して食べられます。
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ごはんの量、おかずの美味さともに外観の入りにくさとは裏腹に(笑)、実に取っつきやすくファンになるに易いレベルなのですが、大力食堂の定食の最大のセールスポイントは、何と言っても味噌汁。今日はワカメと豆腐というごくシンプルなものでしたが、日によって白菜だったりタマネギだったり、学生時代は気が向くとさつま汁だったこともありました。そうしたバラエティーの豊かさもあるのですが、それ以上に普通に汁として、メチャクチャ美味いんですよ。
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| ▲ごく普通の見た目だが、絶品の味噌汁 |
ちょっとかき回すと米麹がぶわっと出てくる味噌で、ダシもよく出ています。今日のものはとろろ昆布が入っていて、その香りとトロッとした食感も良かったです。色々な店で味噌汁を食べましたが、正直、定食に付いてくるレベルのものとしては最強だと思います(居酒屋なんかで単品300円とかいうのは別にして)。味噌汁だけおかわりしたことも(100円)よくありました。
久々の訪問でしたが、昔の値段、昔の味のまま大満足の定食を食べることが出来ました。支払い際に最近の営業時間などを訊ねたら、今は昼間だけとのこと。日祝定休なので、僕は今日みたいに土曜にしか来られませんね。
ところで、帰宅してネットで大力食堂を検索したところ、京都だけで同じ屋号の店が数軒もありました。しかし、深草のこの大力食堂だけは全っ然引っ掛からないんです。幾つか個人ブログにチラッと出てもいましたが、食べログはもちろん、ぐるなびもタウンページにも情報が出ていません。ネット掲出拒否ではないのですが、まあ、敢えてグルメブロガーが立ち寄る店でもないということか。僕も学生時代の馴染みがなければ、二の足を踏んだかもしれないし。
しかし外観、内装ともに、これだけ“昭和”の香りを残した店も、なかなかありませんよ。最近行った「大和グリル」「シエル」ともに昔ながらの老舗ですが、そこはそれ、洋食屋ですから、ちょっと雰囲気はあか抜けているのです。
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| ▲大力食堂内観。テーブルの下には「いつのだよ!」とツッコミが入る雑誌が置かれている |
BGMは抑えめのボリュームのラジオ(今日はNHKだった気がする)だしね。最近よくある「昭和っぽい古びた内装を目指しました」という“新しく小ぎれいな店”ではなく、普通に年月を経てきたからこそ醸し出される、得も言われぬ寂寥感を伴った雰囲気がココにはあります。店のおっちゃんおばちゃんの人柄もいいしね。
もっとも、僕の場合は学生時代の思い出補正が入っているのも確かなので、客観的にはこうまで絶賛するほどではないかもしれません。が、味とボリュームは他店に引けは取らないし、コスパは頭一つ抜けています。そして味噌汁が美味い! それだけでも暖簾をくぐるに十分かなと思いますよ。ごちそうさま!
大力食堂
京都市伏見区深草直違橋6丁目
電話番号不明
11:00〜18:00 日祝定休
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